【猫の定期シャンプー】
猫は基本的に体を水に濡らされるのをきら
います。猫の祖先であるリビアヤマネコは
砂漠に生息していたことが起因しているよ
うです。DNAの影響ですね。しかし、子猫
の時から水に慣らしていけば大丈夫です。
1.猫にシャンプーは必要なの?
短毛種の猫は基本的にはシャンプーする
必要はありません。しかし、長毛種の場合
毛づくろいで体全体の毛を舐める毛づくろ
いが難しいので、1回/月のシャンプーは
必要になってきます。清潔さを維持するた
めには、こまめにブラッシングと合わせて
シャンプーして上げましょう。短毛種でも
汚れがひどい時、油など付けてきた時など
はシャンプーは必要です。
2.シャンプーで気を付けること
(1)ぬるま湯に調整
水だと体が冷えますのでぬるま湯に調整
して上げると良いでしょう。猫の体温は
人より若干高めですので人がぬるいと感
じるよりもちょっとだけぬるめが良いの
ですが、あまり気にしなくても良いと思
います。
(2)扉や窓はきちんと閉める事
猫はぬるま湯をかけられるとパニックと
なり脱出しようとします。ニャー、ニャー
と鳴いて必死になって、体にもかなり力が
入っています。やさしく大丈夫、大丈夫
と声をかけてあげながらぬるま湯をかけ
シャンプーして上げましょう。シャンプーは
猫用のものを使用してください。皮膚が
敏感(pH:水素イオン濃度が人と異な
る)なので負担が少なくなるように猫用
をお勧めいたします。
(3)シャンプー前のコンディション確認
①猫の体調不良は大丈夫?
②猫の爪および飼い主さんの爪が
伸びていないか?
の事前チェックが必要ですね。特に猫が
パニックになった場合、爪で引っかかれ
てしまうとか、飼い主さんの爪が猫の皮膚
を傷つけてしまうかもしれないので十分注
意してくださいね。
3.シャンプー後の毛の乾燥
シャンプー後は、十分シャンプーを濯ぎ、
体全体を手のひらで撫でながら、できる
だけ水分を除いてあげてください。その後
できるだけタオルで水分を拭き取ります。
こんな感じになったら自分で一生懸命舐め
ます。ドライヤーで乾かして上げれれば良
いのですが、猫は大きな音に脅えますので
猫任せです。かなり長い時間かけて舐めて
います。ストーブを準備して上げると乾燥
の手助けになりますよ。
そして、ある程度毛が乾燥しましたらクシ
などでそっとといて上げると気持ちよさそ
うにします。顎の下などは、お願いします
と言った感じです。
短毛種のシャンプーに比べ長毛種の猫の
シャンプーは大変ですが、愛情を持って
やさしく丁寧にきれいにしてあげてくだ
さい。しかし、できるだけ短時間で納まる
ようにしてあげることも心がけて頂ければ
猫のストレスも軽減できますよ。